劇団、と言っても習い事としてはあまりなじみがないですね。
人前で緊張しない、大きな声が出せるようになる、歌やダンスも楽しめる。
子供にとってたくさんの経験が一度にできるとても楽しい場所です。
子供が舞台にたつ喜び、公演が終わった後の仲間との達成感。
これらはなかなか味わえるものではなく、ぜひ、みなさんにも興味をもってもらえたらと思います。
こんな方におすすめ
- 劇団に入るメリットは?
- 劇団ってどんなことをするの?
- 劇団って大変なんじゃない?
- かかる費用は?
- どうやって入るの?
入団6年目になった我が家の市民劇団での活動、掛け持ちしている子供メインの劇団、知り合った別団体の方から聞いた話を元に紹介したいと思います。
今回説明するのはオーディションなどを受けて芸能活動をする芸能事務所・養成所(劇団ひまわり等)とは異なります。自前で開催する舞台に向かって活動している団体です。
子供が劇団にはいるメリット
いろいろな体験ができる
劇の練習は発声、活舌、歌唱、ダンス、演技といろいろな練習をします。
それぞれ稽古を重ねたうえで舞台での演技をします。
自分が得意でアピールできるものが見つかります。
人前でしゃべれる、人見知りがなくなる
発声、活舌の稽古で大きな声でしっかりとしゃべれるようになります。
また舞台で誰かとしゃべるためにはしっかり相手を見ないとお客さんにはわかりません。人の目をみてしゃべる事も見につきます。
なんて、同級生のお母さんからかなりの頻度で言われますよ。
集団行動や礼儀作法がみにつく
多くの人が関わって作っていきます。稽古中もあの場面、この場面など人の出入りなどで集団での行動をきびきびと行わないといけません。
また、あいさつなどの礼儀や裏方をやってくれる他のお父さんお母さんへのお礼など指導がされます。
達成感、成功体験を得られる
どんな少しの役でも劇の終わりにはたくさんの人に拍手をされます。千秋楽が終われば仲間を労い喜びあいます。公演の終わりには必ず大きな達成感が待っています。
どんな劇団があるの
子供のみで行う児童劇団、有志が集まっている市民劇団などがあります。
また、自治体等がイベントで行う公演などもあります。
有名なところでは児童劇団「大きな夢」は全国20数か所でミュージカル活動をしています。
一度公演に行きましたが発声、歌、ダンスどれもレベルが高く圧倒されました。
劇団って何をするの?
公演を目標に役者達は稽古をします。
公演は劇団によりますが、年に一回、多くて二回程ではないかとおもいます。
私が所属する劇団では半年前から稽古が始まり、公演が終わると半年間お休みです。うちの劇団は稽古期間が長いと言われています(汗)
公演がなくても定期的に基礎稽古を行っている所もあります。
稽古の内容
ミュージカルは歌やダンスもあるので色々な稽古があります。
- 発声練習
- 活舌練習
- 歌唱練習
- ダンス
歌唱指導、振付指導は各々、先生がついて稽古しています。
基本の練習の後は舞台の稽古です。
- 台本読み合わせ
- 台本を持った立ち稽古
- 部分稽古
- 通し稽古
配役後は台本を覚え、場面ごとに立ち位置なども覚えていきます。
もちろん台詞の抑揚や言い方、もらった役の生い立ち考えているか?など子供であってもしっかり考えて演技を稽古していきます。
稽古時間はどれくらい?
劇団によって差があると思います。
私の所属する劇団では半年間の稽古期間があります。上手くやっているところは役により時間を区切って上手くやっているようですが、土日はぶっ通しが基本です。子供の稽古は以下の通りです。
- 金曜は18時~21時
- 土日は10時~18時(公演1か月前まではどちらか、1か月切ると土日とも)
子供には厳しいかとおもいますが、幼稚園児からやっているうちの子は慣れっこのようです。
掛け持ちしている小さな劇団は稽古期間3か月、時間も半日程度ですので劇団により大きく差があると思います。
オーディションなど受からないと出られないんじゃないの?
市民劇団や児童劇団では厳しいオーディションはないと思います。
プロがかかわる商業的な公演の場合にはその知名度で行っているモノです。
ただし、役を決めるオーディションは劇団内で行うことはあります。
劇団は大変じゃない?
普通の習い事に比べて練習時間いです。熱心なチームの野球、サッカー、ダンスなどでも丸一日なところもありますし、その範囲ではあると思います。
お父さんお母さんは大変?
これも劇団により異なります。
所属劇団ではお母さんは衣装の作成、可能なお父さんは大道具の作成を週末に行っています。
当日はお客さんの出し入れやチケット管理、団員のお弁当管理なども行います。
また、チケットの販売があります。
所属劇団はノルマがありませんが、ノルマがあるところもあります。
劇団ではなく、公演一回きりで集まった集団の場合はノルマがありました。
かかる費用は?
劇団によりまちまちです。児童劇団では他の習い事なみの月謝のところもあるようです。
衣装代なども役によってかかるようです。
所属劇団は1公演(つまり1年)でひと家族1万円です。月謝もありません。
その代わり、衣装や道具をすべて手作りしています。
自治体などによる公演の出演者募集などでは衣装代やチケットノルマがある場合もあります。
劇団にはどうやって入るの?
近くに劇団がないか検索してみてください。
役所や公会堂の主導で公演を募集していることもあります。
子供向けの場合、夏休み、冬休みの公演が多いです。その4か月~半年前に募集をかけています。
なかなか途中からは入れないと思いますので、入りたい劇団を調べ次の募集時期を聞いておくとよいでしょう。
まとめ
市民劇団ではお父さんお母さんも一緒に舞台を作ります。
私は一緒に舞台に立っていましたが、他のお父さんも舞台上の大道具の中にいたり、お母さんも観客席でサポートしています。
子供だけではなく、家族みんなで感動を共感できる大変すばらしいものです。
子供と一緒に本番までできる習い事ってほとんどないと思いませんか。
皆様にもぜひ興味を持っていただけたらと思います。