空手って怖い、乱暴なイメージがありませんか?
案外そうでもないんです。女の子やおとなしい子供でも楽しくできる全身を使った運動です。長続きする子がたくさんいます。
我が子の娘は5年生ですが、いまだにボールが飛んでくると目をつぶるような運動音痴です。 しかし空手は習い始めて嫌がることもなく毎週通い、3年たちます。
普段の練習はほとんどが基本の突き蹴りとそれらを連続で行う型というものです。
空手はマイペースで成長していけば良い、自分と向き合うスポーツなのです。
怖いイメージがあるのは組手という競技だけです。
その組手も今はルールや防具も発達し、怪我もほとんどなく楽しめます。
やってみるとスリルや迫力で楽しい!というお子さんもたくさんいます。
体を鍛えながら、礼儀作法も学べ、護身術にもなる空手は習い事として興味をもつパパ、ママも多いと思います。
空手って怖いイメージどんな事をするの?
空手を習うのメリットは?
空手の月謝は?
空手の道場の選び方は?
武道、格闘技ということもあり習わせるか悩んでしまいますよね。
私は中学生から大学まで競技空手に打ち込み、20代からは指導を片手間程度ですがしております。
今回は子供の習い事としての空手、自分のペースで稽古ができるんだよという紹介していきたいと思います。
最近の空手事情
空手人口は日本で300万人、世界7000万人います。柔道が15万ほどなので実はやっている人が多いスポーツです。
2020年の東京オリンピックでは空手業界の念願がかない正式種目に採用されました!
いままではあまり注目されないマイナー競技ですが、これからは柔道にならんで話題になる武道なってくれるのではと期待しています。
習い事の空手ってどういうことをするの?
大きく分けて基本、型、組手の3種類の稽古をします。
幼児クラスですと組手の稽古は時間も短いので少ないところも多いです。
近年は競技空手が盛んになっており、それに合わせて組手の稽古が増えています。
先生の方針によって組手の練習時間の割合は大きく変わり、ほとんど組手がないとう道場もあります。
基本稽古
「いち、に、さん」の号令に合わせて突き、蹴り、受けを行い正しい動きを覚える稽古です。
突き、蹴りをするだけで子供は強くなった気がして楽しくなってくるようです。
型稽古
基本の動きを決められた順番に連続で行います。
相手が中断突きをしてきた!、それを受けて攻撃など目の間に相手がいるイメージしながら稽古します。
黒帯になるまでに10種類弱の型を生徒のレベルに合わせ教わります。
1つ1つの動作に意味を教わり、目のまえにいる見えない相手と戦うのが型です。
やさしい子は組手より型が楽しい!という子供が多いです。
組手稽古
※写真は息子の組手の試合の様子です。やられてます。
実際に相手と対峙し、突き蹴りを相手に打ち込みます。
寸止め空手では実際に当たってしまうと反則です。
防具も顔、胴体、拳、足につけて安全面も考慮されています。
やんちゃな子は組手が好きという子が圧倒的に多いです。
空手のやりがいは昇級、帯の色で上達を実感すること
体操やプールの教室ではカリキュラムにより級がもらえますね。
空手も同じように級をもらえます。さらに稽古を続けていけば段(黒帯)になります。
この級が上がる、黒帯になることが子供たちの大きなモチベーションとなっています。
あまり運動ができない子でもマイペースで上達を感じられる点も良い点です。
昇級試験が近くなると子供たちの人気急上昇ワードに「飛び級」が入ってきます。
上達が早い子、頑張っている子は受けた級よりもさらに上の級に合格することがあり、子供たちロマンです。
黒帯になる自信、誇りを得られる
黒帯になるには道場にもよりますが、子供では3年~5年くらいかかります。
私は先生から「黒帯を授かることは試合や他の道場にいっても通用する、恥じない心と技術と体力を持っていることを先生が認めたということ。その事をしっかりと自覚してこれからも修行に励みなさい。」と教わりました。
そして「ここからが空手道としてのスタート地点だよ」ともおっしゃられます。
武道が精神的にも鍛えられるというのはこのような心持があるからだと私は思います。
空手の試合
型と組手の試合があります。
型
稽古でも行う型を、2名で行い優越をつけます。
立ち方、突き、蹴り、受けが正確か、強く早くできているか、技の意味を理解しているか等を採点しています。
組手
自由に技を打ち合い、有効打のポイント数で競います。
似ているものでいうと、最近オリンピックで日本がメダルを取ることの多いフェンシングです。
素手でフェンシングの試合をしているイメージを持っていただければよいと思います。
空手を習うメリット
※私の通っていた道場の道場訓(これは大人用)です。
※練習後、正座し黙想しながら読み上げます。
空手を習うメリット
- 体力がつく
- 集中力がつく
- 体幹、バランス能力が鍛えられる
- 体が柔らかくなる
- 姿勢が良くなる
- 護身になる
- 礼節を覚えられる
- 人前に出る事に慣れる
- 大きな声をだせるようになる
- 特技として言える
空手をならうデメリット
怪我をする可能性がある
基本や型をやるうえではほとんど怪我をすることはないでしょう。
ボールを扱う競技や体操などと比べても怪我する機会がすくないです。
ダンスなどとほとんど同じです。
怪我をする可能性があるのは組手です。寸止めとはいってもそこそこ当たってしまうこともあります。
突き蹴り打撃による青あざ、しっかり拳を握れないことによる突き指、手首の捻挫などはよくおこります。
寸止めが前提なうえ防具もしますし、子供同士の力では脳震盪など、ボクシングのKOシーンのようなものは私も見たことがないくらいですので安心してください。
乱暴な、手荒な子になる可能性
ほぼ100%の子供は痛みをしり喧嘩で相手を叩くなどをする問題は起きないです。
空手を習う以上、先生もそういった事を絶対にするなと教育をします。
手荒なことをするケースがあるのは未就学児の子供です。
まだやってよい事悪い事の区別がつかない年齢ですと、幼稚園の友達にもパンチでコミュニケーションしちゃう子はいます(汗)
空手の月謝は?道具は?いくらくらい?
月謝はいくらくらいかかる?
月謝は2,000円~7,000円ほどのところが一般的です。
安いところは小学校の体育館や幼稚園、地区センターなどを借りているところです。
非営利団体のみの貸し出しであることが多いので運営費程度しか徴収できないため安いです。
高いところはスポーツクラブのジュニア教室や、ちゃんとした自前の道場を構えているところです。
道場を持っているところの場合、6,000円で週2,3回の稽古がある場合が多いです。
昇級審査、大会参加費
昇級審査は道場などによってですが、年に2~3回行われており、そのたびに受験料がかかります。
2,000~4,000円程度が相場です。
大会参加時も参加費がかかります。1,500円~3,000円程度。
型、組手の二種目参加するとその倍かかることになります。
道着、道具代はいくらかかる?
大会に出るためには防具のメーカーなどの指定がありますので注意してください。
わからない場合は入門するときに聞いてみてください、先生ご用達の販売業者があるハズです。
まずは道着
- 道着・帯:3,000円~8,000円
ひとまずは誰かにもらったものでも良いと言ってくれるところが多いと思います。
胸に道場名などが入るため、どこかでは買うことになるでしょう。
入門後に必要になるもの
- 組手用グローブ:2,000円~3,000円
大会にでるためには指定グローブがありますので適当には買わない方が良いです。 - 組手用メンホー:15,000円前後
顔を守る面です。 - 組手用ボディプロテクター:5,000円前後
胸、お腹を守るプロテクターです。 - 組手用レガース:5000円前後
足のスネ、足首に取り付けるプロテクター。
昔と比べ必要な防具が増えて費用が上がってきています。
安全のため仕方ないことですが、家計には少々痛い出費ですね。
道場によってはおさがりがあったり、使いまわしで済ませたりすることもあるので確認してみてください。
道場の選び方
大きく分けると
- 伝統派空手と言われる寸止め空手
- 極真会館を代表とするフルコンタクト空手となります。
フルコンタクト空手の方が型より組手の練習が多く、また当たりも強いため怪我は多くなる傾向にあります。
寸止め空手は流派、会派などが細かく分かれていて道場や先生により稽古の内容に差があります。
そこは見学などで見てみると良いでしょう。
子供の習い事でいえば近場で探す事になると思いますのでWEBで「地域 空手」などで検索するか、スーパーの掲示板での張り紙などで探すと良いでしょう。
まとめ
最近、芸能界でも空手をやっていたという芸能人が増えてきたなと思います。
精神面での自信もつくのか、自分のアイデンティになりやすい習い事なのではと思います。
空手は基本は自己鍛錬です。大人や子供、女の子、おとなしい子だれでも楽しめる習い事です。
一度、近くの道場へ足を運び、見学してみてはいかがでしょうか。